乾為天(けんいてん)本卦

独学者のための易経解説
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乾為天 本卦

けんいてん ほんか



乾為天 本卦の解説

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<卦辞>
「乾は元ひに亨る、貞に利し」
<読み方>
けんは、おおいにとおる、ていによろし

<説明の要点>

乾為天は、すべて陽爻(-)が並んだ卦であり、乾を二つ重ねた八純卦です。

乾為天の彖辞の中には、「元」「亨」「貞」「利」の四文字が含まれます。

孔子の作と言われている「文言伝」の中には、この四文字をもって乾の四徳とし、それぞれの文字は次のような意味を持ちます。

  • 「元」=大、始
  • 「亨」=通達、成就
  • 「利」=時宜に適する(時がちょうど良い事)、容易
  • 「貞」=貞正・貞常・貞固(正しさを固く守るようなイメージ)

乾というのは、君子や貴人としますので、上記の四徳を備えているとします。

ですから乾を二つ重ねた乾為天は、「元亨貞利」と説明されたのです。

そして更に「乾は剛健にして進んで止まないのだから物事は通達する。
しかし常に正しい道を行くべきだ」と言っています。

加藤大岳述 易学大講座 現代語要訳)


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