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<爻辞>
「章を含む貞にすべし。或いは王事に従うも、成すこと无くして終わり有り」
<読み方>
しょうをふくむ ていにすべし。あるいは おうじにしたがうもなすことなくして おわりあり。
<爻辞の意味>
「才能を包み隠していなさい。毎日の仕事をきちんとしていれば、特別大きなことをしなくても、全うできる」
能ある鷹は爪を隠す、と言われるのが、この坤為地の三爻です。
今は目立つことをせず、日々の仕事をまじめにやることこそが必要とされています。
そうすることが、返って物事を上手く運ぶのです。
「占った事柄」と「上記の説明」を、スライドガラスを2枚重ね合わせるようにして解釈してみて下さい。
また、下記の
「加藤大岳述 易学大講座」の要約も、ぜひ併せてお読みになり理解を深めましょう。
<説明の要点>
「章」とは、才能のことです。「含む」とは、包んで置いてあるという意味。
だから「才能を包み隠して貞常貞固にせよ」ということです。
能ある鷹が爪を隠すように、人に従って自分の才能を誇らないということをまず主眼とします。
しかし実際、このように明智才能を持っている者ならば、いつかは表れる時が来て、認められ取り立てられることがある。
(加藤大岳述 易学大講座 現代語要訳)