山水蒙初爻 さんすいもう しょこう

独学者のための易経解説
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山水蒙 初爻

さんすいもう しょこう
まずは、やさしい解説から

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<爻辞>
「蒙を發く。もって人を刑するに利ろし。もって桎梏を説く。以て往けば吝」

<読み方>
もうをひらく。もって ひとを けいするによろし。もって しっこくをとく。もって ゆけば りん。

<爻辞の意味>
「教育の初めには、規律を厳重にし、これに従わない時は刑罰を与えなくてはいけない。しかしきちんと従えたなら罰を与えることをやめ、穏やかに接してやるのが良い」

「幼い者を師匠が導いてゆく」というのが山水蒙の卦(か)です。

その初爻である、この爻は、いわば教育の初めです。

教育の初めには、厳しくしつけることが肝心だということを説いています。



「占った事柄」と「上記の説明」を、スライドガラスを2枚重ね合わせるようにして解釈してみて下さい。

また、上記をイメージしながら下へスクロールし、
「加藤大岳述 易学大講座」の要約もぜひお読み下さい。
理解が深まります。





加藤大岳述 山水蒙 初爻

<説明の要点>

山水蒙の卦は、蒙眛な者を啓発指導してゆくことを象った卦です。

この初爻は、その導きの初めに当たり、蒙の最も頑迷な者であるゆえ、優しく教えたくらいでは無駄だから、厳格に躾けなくてはならない、と言っています。

厳重に戒め、罰を用い、その恐ろしさを解らせる……。

「桎梏」とは、手かせ足かせのことで、教え導くために罰則としてそれを用い、蒙が發け(ひらけ)たら、それを外してやり、緩やかに待遇してやるのが良いということです。

加藤大岳述 易学大講座 現代語要訳)



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