山水蒙上爻 さんすいもう しょこう

独学者のための易経解説
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山水蒙 上爻

さんすいもう しょこう
まずは、やさしい解説から

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<爻辞>
「蒙を撃つ。冦を為すに利ろしからざる。冦を禦ぐに利ろし」

<読み方>
もうをうつ。あだをなすに よろしからざる。あだを ふせぐに よろし。

<爻辞の意味>
「無知なる童への指導が厳しすぎる。それは童を攻撃することとなり良くない。指導者たるもの、外部の悪・攻撃から童を守ってやるべきである」

この説は、明治7年生まれの漢文学者、公田連太郎氏の述べられたもので、下に要約してあります加藤大岳先生の説と少し異なります。

易経の解釈は、このようにいくつかの説に分かれる部分も少なくなく、今回は公田先生の説に基づき「やさしい解説」を書かせていただきました。

理想的な師匠を二爻とすることに、おそらく他説はありません。

しかし公田先生の説では、この上爻を理想的とは言えない師匠とし、この爻辞はその師匠に対する戒めとしてかけられています。

下の、加藤大岳先生の解釈も、ぜひ併せてお読みください。





「占った事柄」と「上記の説明」を、スライドガラスを2枚重ね合わせるようにして解釈してみて下さい。

また、下へスクロールすると
「加藤大岳述 易学大講座」の要約もお読みになれますので、ぜひ理解を深めてください。





加藤大岳述 山水蒙 上爻

<説明の要点>

初爻が蒙をひらく始まりで、この上爻は、その啓蒙の努力の極まるところです。

蒙の力が強いので、それを導くためには、こちらも強く臨まねばならないところに当たっています。

初爻は陰の爻で、その位も低く、いわば愚鈍なる意味の蒙なので啓蒙という辞があったのですが、上爻は陽爻であり位も高い。

これは己を省みることなく自分を賢いとする思いあがった蒙なので、いち度しつけてやる必要があります。

それが「撃蒙」です。

蒙を撃つということの意図としては、愚昧なくせに自分が賢こく強いと思いあがる者というのは、勢いがあって他に危害を与えやすいので、それを防止するためです。

また同時に、そのような蒙は他から憎しみをかって自分自身も傷害を受けやすい。それも防ぐためです。

それが「冦を為すに利ろしからざる。 冦を禦ぐに利ろし」です。

加藤大岳述 易学大講座 現代語要訳)



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