震為雷(しんいらい)本卦

独学者のための易経解説
トップページへリンク 易の基本へリンク 64卦解説へリンク 占例集へリンク

震為雷 本卦

しんいらい ほんか



震為雷 本卦の解説

━  ━
━  ━
━━━
━  ━
━  ━
━━━主爻

〈卦辞〉 
「震は、亨る。震來るに虩虩たり。笑言啞啞たり。震百里を驚かすも、七鬯を喪わず」

〈読み方〉 
しんは、とおる。しんきたるに げきげきたり。しょうげん
あくあくたり。しん ひゃくりを おどろかすも 、ひちようを うしなわず。



〈説明の要点〉

火風鼎の次に、この震の重卦が置かれたのは、震が長男を示すからです。

火風鼎で位が定まることを意味しましたが、その定まった位を継承して行くのは長男ですので、ここに配されました。

震は人で言えば長男、自然で言えば雷、季節では春となり、その性を考えれば、奮動・勢威・決断・大声・驚愕などとなるわけです。

震は、震い(ふるい)進んでいくので物事は亨る、通達します。

しかし人を驚かせ、恐れさせるような激しい勢いでやってきます。

それが「震來るに虩虩たり」です。

??というのは、驚くかたちで、ビクビクしたりドキドキしたりすることです。

しかし雷は、落雷ということがもありますが、大抵は驚いたほどのことではないので、過ぎ去ってしまえば安心することが出来ます。

それが「笑言啞啞たり」で、啞啞とは安心して笑う形容です。

そのように震(雷)は非常に遠くまで驚きおののかせるので、それが「震百里を驚かす」です。

しかし震はまた長男ですから、一国一家から言えば跡取りの長子となります。

長子は剛毅で、たわまないものですから、驚事に面しても七鬯を喪いません。

七鬯とは、祭祀をする時に使う物です。

七とは、鼎の中にある物を神前に供える「さじ」のこと、鬯とは、香り高い酒で祭壇にこれを撒くのです。

加藤大岳述 易学大講座 現代語要訳)