すいらいちゅん4

独学者のための易経解説
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水雷屯 四爻

すいらいちゅん よんこう

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<爻辞> 
「馬に乗りて班如。婚媾を求む。往けば吉。利ろしからざるなし」

<読み方>
うまにのりて はんじょ。こんこうを もとむ。ゆけば きち。よろしからざるなし。


まずは、やさしい解説から

<爻辞の意味>
「馬に乗って進んでいこうとしたが力が弱く、引き返した。すると結婚を申し込まれた。その申し出を受け入れれば吉となって大変よろしい」

この水雷屯という悩みの時において、この四爻は隣り合う王様(五爻)を支えなくてはならないという任がありますが、
自分は陰爻ですから力が足りません。

ですので、いったんは馬に乗って出かけていきましたが引き返すしかありませんでした。

すると力のある初爻が、力になると言ってきました。

この四爻は、その申し出を受け入れ初爻と力を合わせれば吉とすることができます。


「占った事柄」と「上記の説明」を、スライドガラスを2枚重ね合わせるようにして解釈してみて下さい。

また、下記の
「加藤大岳述 易学大講座」の要約も、ぜひ併せてお読みになり理解を深めましょう。





加藤大岳述 水雷屯 四爻

<説明の要点>

この四爻になると、屯難の半ばを過ぎ、屯の難みも少々遠のいてきています。

これは陰をもって陰位にいるため、陰柔不才で、坎の直中にいる君を救うどころか、自分を処することすらできないので、応爻の初爻に救いを求める状態です。

だからこの四爻は君側の大臣とせず、温和柔順な女性に見立てています。

「馬に乗りて班如」「婚媾」は、二爻の辞にもあり、馬は震を指しています。

班如とは半分といういう意で、迷いを表しています。

つまり五爻に親しもうか、初爻に応じようかと迷っているのです。

この場合、正応である初爻のほうが夫婦になりたいと求めてきたら従って行って吉である、というわけです。

変ずると澤雷随となるので、自分が求めるのではなく、人に従うと良いということになります。

加藤大岳述 易学大講座 現代語要訳)



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