たくふうたいか5

独学者のための易経解説
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沢風大過 五爻

たくふうたいか ごこう
まずは、やさしい解説から

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〈爻辞〉  
「枯楊に華が生ず。老婦その士夫を得。咎なく譽れなし」

〈読み方〉 
こように はなが しょうず。ろうふ そのしふを う。とがなく ほまれなし。

<爻辞の意味>
「枯れかかった柳に花が咲いた。年取った女が若い男と結婚した。咎められることではないが、褒められることでもない」

「沢風大過」とは「大いに過ぎる」ことについて説かれた卦(か)です。

そんな中この五爻は、枯れかけた柳が、わずかな生気を使って花を咲かせたと言っています。

しかし花の命は短かく、たちまちのうちに枯れてしまいます。

また、年を取った女性が、若い男と結婚をしたとも言っています。

しかし女性が年を取っていては子孫は残せず、結婚事体は咎められはせずとも、褒められるような吉もないとしています。





「占った事柄」と「上記の説明」を、スライドガラスを2枚重ね合わせるようにして解釈してみて下さい。

また、下へスクロールすると
「加藤大岳述 易学大講座」の要約もお読みになれますので、ぜひ理解を深めてください。





加藤大岳述 沢風大過 五爻

<説明の要点>

「枯楊に華が生ず」とは、二爻に「稊を生ず」とあったのと対で、彼は潤養をなす陰が下にあり、位も妻妾と見られたのですが、この爻は潤すに上よりし、位も士夫に当たっているので華を生ずとかけたのです。

これは年寄った女の返り咲きを言います。

残された色香に紅・白粉で粉飾し、娘のような着物を着て、遂に後夫を迎えるわけです。

これは前には男子の場合もあったので咎めるべきではないのだが、すでに生殖の道は閉じているので褒めるわけにもいかない。

後継者を得るとか、人類の意志を生かすというような意義の見出せない婚媾は長いものではないから、恥ずべきであると説いています。

潤いを下から受ける切り株の稊ならば、やがて枝を生じ実を結ぶこともできようが、この爻は陰の潤いを上から受けて一時の花を咲かせたものなので間もなく散ってゆかなくてはなりません。

加藤大岳述 易学大講座 現代語要訳)



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