てんかどうじん6

独学者のための易経解説
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天火同人 上爻

てんかどうじん じょうこう
まずは、やさしい解説から

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<爻辞>  
「同人郊に于てす。悔无し」

<読み方> 
どうじん こうに おいてす。くいなし。

<爻辞の意味>
「遠い過疎地で、人と協同一致する。悔いることはない」

「人と同じようにする・人と協同一致する」というのが「天火同人」の卦(か)ですが、そんな中この上爻は、中心地から遠く離れ、人もまばらな所でそれを行います。

協力する気持ちがないわけではないのですが、かといって自分を曲げてまで中心地へ進んでいこうとはしません。

そのような姿勢ですから志は未だ遂げられないわけですが、わずらわしさからは逃れることができ、そうした閑散とした地をどこかで楽しんでいるのです。





「占った事柄」と「上記の説明」を、スライドガラスを2枚重ね合わせるようにして解釈してみて下さい。

また、下へスクロールすると
「加藤大岳述 易学大講座」の要約もお読みになれますので、ぜひ理解を深めてください。





加藤大岳述 天火同人 上爻

<説明の要点>

上爻は、人と同じくすることの終わりで、志すところに執着しない境地に至った状態です。

同人という卦は、五陽爻がみな陰である二爻と同じくしようとして努めるというのが各爻の見方ですが、初と三爻は二爻の比爻で、五爻は二爻の正応。

そして四爻は応でも比でもありませんが間爻の位置にあるために、ひとたびは心動かされます。

しかしこの上爻だけは応でも比でもなく、かつ遠く離れて淡々とした境涯にあるのです。

「郊に于てす」とは、中央から離れているからです。

結局、人と同じくしないと似たような意味になりますが、同人の志がないのではなく、あってもそれに執着しないのです。

したがって、これに関わり煩うことがないので吉凶も強いて問うところではありません。

自ら「悔いなし」とする境地なのです。

加藤大岳述 易学大講座 現代語要訳)



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