━ ━
━ ━
━ ━○
━ ━
━━━
━━━
〈爻辞〉
「至りて臨む。咎无し」
〈読み方〉
いたりて のぞむ。とがなし。
<爻辞の意味>
「至極の真心で下の者に臨む。咎められるような過失はない」
地沢臨の卦(か)は「高い所からのぞみ見る」ことについて説かれた卦です。
そんな中この四爻は高い位にあるにもかかわらず、(三爻とは正反対に)あふれるほどの誠実さで下の者に臨むのです。
そのようであれば、咎があるはずはありません。
「占った事柄」と「上記の説明」を、スライドガラスを2枚重ね合わせるようにして解釈してみて下さい。
また、下記の
「加藤大岳述 易学大講座」の要約も、ぜひ併せてお読みになり理解を深めましょう。
<説明の要点>
四爻は、位で言えば大臣ですが、初爻・二爻の二陽爻に対して臨む爻で、初爻の応爻でもあります。
初爻とは陰陽正しく応じていますし、陰位に陰でおり正を得ているので、自分を過信するような事もなく、賢人の助けをよく用いるので「咎なし」なのです。
「至りて臨む」とは、低い位置にある応爻(初爻)の許に、自ら至ってもとめるという意味で、そういう事ができるのも、この四爻は世に処して行く正しい道を知っているからなのです。
(加藤大岳述 易学大講座 現代語要訳)