ちてんたい2

独学者のための易経解説
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地天泰 二爻

ちてんたい にこう
まずは、やさしい解説から

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<爻辞> 
「荒を包ぬ。馮河を用う。遐遺せず。朋亡ぶれば中行に尚うことを得」

<読み方>
こうを かぬ。ひょうがを もちう。かい せず。とも ほろぶれば ちゅうこうに あうことをう。

<爻辞の意味>
「小さい器の人や悪人でさえも寛容な心で包み込む。危険を冒してでも果断決行する。遠い隅々にまで目を届かせる。極めて公平である」

これは何を言っているのでしょうか?

「地天泰(ちてんたい)」の卦(か)は、天下泰平について説いた卦ですが、この爻辞は「天下を泰平にするための道」あるいは「天下泰平を維持するための道」とされています。

  1. 悪人でさえも包み込む寛大さ。
  2. 危険も恐れない勇気と実行力。
  3. 隅々にまで目を行き届かせる賢さ。
  4. 身内びいきになったりしない公平無私。

これら四つの徳が天下を泰平にする、泰平を維持させるのだと言っています。





「占った事柄」と「上記の説明」を、スライドガラスを2枚重ね合わせるようにして解釈してみて下さい。

また、下へスクロールすると
「加藤大岳述 易学大講座」の要約もお読みになれますので、ぜひ理解を深めてください。





加藤大岳述 地天泰 二爻

<説明の要点>

「荒」は荒野の意味です。「包」は包み込むこと。

「馮河」とは、徒歩で大川を渡るといった意味ですが、もっと元気のある果敢な渡りかたです。

「遐遺せず」とは、遥か遠い所も忘れないといった意味です。

ぜんぜん手が入っていないような荒野をも心にかけて拓くように、あるいは目の届かないような遠い隅々にまで、良いものが取り残されていないか心を配り、しかも徒歩で河を渡るのも恐れぬ果敢さで事に当たり、泰の時を維持するように努めるべきときです。

それとともに、一方では自分の近親者を重く用いるような私情は捨て、公平を保ち、泰の時に処して行かなくてはならない。

「朋亡ぶ」というのは、朋に対する私的感情を一切抜きとすることです。

これが、泰の状態を永続させる道だと教えています。

この二爻が、このようにして周密、遠大、果敢かつ公正にして中行にかなうのは、剛中の徳を持っているからです。

加藤大岳述 易学大講座 現代語要訳)



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