ふうてんしょうちく3

独学者のための易経解説
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風天小畜 三爻

ふうてんしょうちく さんこう
まずは、やさしい解説から

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<爻辞>
「輿、輻を説く。夫妻反目す」

<読み方>  
よ、ふくをとく。ふさい はんもくす。

<爻辞の意味>
「車がバラバラに壊れてしまった。夫婦喧嘩のごとくだ」

「小さいものが大きいものを止める」ことについて色々と説いたのが、風天小畜の卦(か)です。

その風天小畜の卦において、この三爻は強すぎるため自分の思い通りに進んでいこうとしますが、それを止められてしまいます。

そこで衝突が起こり、にらみ合うのを、まるで「夫婦喧嘩のようだ」と言っています。



「占った事柄」と「上記の説明」を、スライドガラスを2枚重ね合わせるようにして解釈してみて下さい。

また、下記の
「加藤大岳述 易学大講座」の要約も、ぜひ併せてお読みになり理解を深めましょう。





加藤大岳述 風天小畜 三爻

<説明の要点>

輿とは、人を乗せる車のことで、輻とは、車の矢です。

輻を説く(解く)ということは、車が壊れて用をなさないことです。

三爻は乾の極ですから、ともすれば猛進しやすい。

これを四爻は畜めようとします。

一方は陽で突進し、一方は陰で抑えようとするので、そこに衝突が起こります。

それで車の輻が壊れた形に見て、威勢良く進もうとしても進めない意味になりました。

そして、この三爻と四爻が比爻関係にあるのを夫婦とし、「夫婦反目す」との表現になっています。

加藤大岳述 易学大講座 現代語要訳)



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