かてんたいゆう ほんか
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━ ━主爻
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<卦辞>
「大有は元いに亨る」
<読み方>
たいゆうは おおいに とおる。
<説明の要点>
大有とは、物を大いに得る卦であり、大いなるものを持つ卦です。
盛大とか豊富などを意味します。
大有とは盛んな時です。
盛んな時には、物すべてが亨通する……これは当然のことです。
がしかし、大有の時と言うのは、どんな状態にあるものかと言いますと人には貴賎貧富の別がありますが、その各々が分相応に時と場所を得てその最善を有つことを大有と言います。
この卦で言えば、五爻の一陰爻は、尊位を得ていますが外卦離の主爻で柔中の徳を持っています。
行うこと剛健にして、聴くところは柔順。
五陽の賢人を包容保有し、国力の盛大さを有つ。
それは大いに亨通することです。
一つ前の同人は一陰が臣・妻の位にあり、五陽の君・夫がそれを求めてやまない卦でしたが、この大有は尊位である五爻が一陰ですので、下から求めてくるのです。
(加藤大岳述 易学大講座 現代語要訳)