らいふうこう5

独学者のための易経解説
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雷風恒 五爻

らいふうこう ごこう
まずは、やさしい解説から

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<爻辞>
「其の徳を恒にす。貞くするは婦人は吉。夫子は凶」

<読み方>
そのとくを つねにす。かたくするは ふじんは きち。ふしは きょう。

<爻辞の意味>
「正しく柔順であることを長く保っている。婦人ならそれで良いが男なら凶」

「雷風恒」とは「久しく変わらない」ことを説いた卦(か)です。

そんな中この五爻は、夫であるのに妻に従うという道に久しくあります。

妻が夫に従順であるなら良いのですが、その逆では凶だと言っています。


「占った事柄」と「上記の説明」を、スライドガラスを2枚重ね合わせるようにして解釈してみて下さい。

また、下記の
「加藤大岳述 易学大講座」の要約も、ぜひ併せてお読みになり理解を深めましょう。


加藤大岳述 雷風恒 五爻

<説明の要点>

三爻は躁卦の極に居るために、位が正しくても、その徳を恒にすることができませんでした。

しかしこの五爻は、位は正しくありませんが、柔中を得ているため二爻が剛中をもって悔いが亡びたよりも、さらに一段と恒の道に適って、その徳を恒にすることができます。

そのように応爻である二爻に従って変えることがないのは、婦人の道と言うべきです。

婦人は一人の男について一生を終れば、それで吉と言えますが、男の場合は一義に固執し、融通を持たないようでは面白くない。

男の場合は、婦人のように柔順のみを専らとするようでは凶なのです。

加藤大岳述 易学大講座 現代語要訳)


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