らいちよ2

独学者のための易経解説
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雷地予 二爻

らいちよ にこう
まずは、やさしい解説から

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<爻辞>  
「石に介す。日を終えず、貞吉」

<読み方> 
いしに かいす。ひをおえず、ていきち

<爻辞の意味>
「石のように固く自分の道を守っている。悦び楽しむことにおいても、けじめを付ける。正しい道を守っているので吉」

「雷地予」は「悦び楽しむ」ことについて説かれた卦(か)です。

そんな中この二爻は、悦び楽しむことをいつまでもダラダラとはしていません。

楽しさに溺れることなく、また周囲に流されることもなく、切り替えるべき時にしっかりと切り替える…。

そのようであるから吉を得られます。



「占った事柄」と「上記の説明」を、スライドガラスを2枚重ね合わせるようにして解釈してみて下さい。

また、下記の
「加藤大岳述 易学大講座」の要約も、ぜひ併せてお読みになり理解を深めましょう。





加藤大岳述 雷地予 二爻

<説明の要点>

この二爻が、蒋介石の名の由来となった爻辞です。

介というのは、自分を守るために区切りすることで、ひとつの区画という意味です。

だから限界などという「カイ」と同じなのです。

堺して守るというのが介ですが、更に転じて守りを固くするため堺を厳重にするとなると、たとえば蟹の甲羅とか貝の殻などもそれですし、甲冑もそうです。

ですから「介于石(石に介す)」を「石よりも介し(かたし)」と読んでも大差なく、どちらにしても身を守ること堅固な意味になります。

この二爻は柔順中正で予の時に処し、逸楽に溺れるようなことがなく、堅固にその身を持す者で、「今日だけは遊んで明日から…」などとズルズル深みにはまる過ちを犯さず、速やかに歓楽から離れること
ができる者です。

「日を終えず」というのは、悦楽から離れることが速やかな事を言っています。

ここでの「貞吉」は、楽しみ溺れず貞くその身を守って吉をえるという意味になります。

加藤大岳述 易学大講座 現代語要訳)



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