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〈爻辞〉
「牀を剥すに膚を以てす。凶」
〈読み方〉
しょうを はくすに はだえを もってす。きょう。
<爻辞の意味>
「寝台に横たわる君子を剥ぎ落とすのに、君子の皮膚を傷つけるところまで来た。凶」
「山地剥」の卦(か)は「剥ぎ落とすこと」について説かれた卦です。
そんな中この四爻は(初爻~二爻に引き続き)、寝ている君子を剥ぎ落とすのに、とうとう君子の皮膚を傷つける位置にまで上がってきました。
邪悪な勢いが、ますます増長し、君子も無事というわけにはいきません。
「占った事柄」と「上記の説明」を、スライドガラスを2枚重ね合わせるようにして解釈してみて下さい。
また、下記の
「加藤大岳述 易学大講座」の要約も、ぜひ併せてお読みになり理解を深めましょう。
<説明の要点>
四爻は、初爻や二爻と同じように、君子の横たわる牀に例えて説かれています。
内外卦をもって牀上・牀下を区別すれば、外卦にあるこの四爻は、もう膚の触れているところです。
非常に身近なところまで来ているので、はたして逃げようとして逃げられるものか……それさえ保証できない状態ですから、凶であることは言うまでもありません。
(加藤大岳述 易学大講座 現代語要訳)