たっかかく2

独学者のための易経解説
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沢火革 二爻

たっかかく にこう
まずは、やさしい解説から

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<爻辞>
「已る日にして乃ち之を革む。征けば吉。咎なし」

<読み方>
おわる ひにして すなわち これを あらたむ。いけば きち。とがなし。

<爻辞の意味>
「時機が十分熟したときに改革を行う。行けば吉。咎められるような過失はない」

「沢火革」とは「改革・革命」について説かれた卦(か)です。

そんな中この二爻には、時が充分に熟してから改革に着手しようという賢明さがあります。

ですから今すぐ着手するわけではなく、正しい目で時を見極めようと過ごしている最中です。

そのような慎重な姿勢で、後に改革を行えば成功するので、咎められるようなことはないと言っています。


「占った事柄」と「上記の説明」を、スライドガラスを2枚重ね合わせるようにして解釈してみて下さい。

また、下記の
「加藤大岳述 易学大講座」の要約も、ぜひ併せてお読みになり理解を深めましょう。


加藤大岳述 沢火革 二爻

<説明の要点>

革の卦において、革められる目標と区別してみると、内卦は革める方であり、外卦は革められる物であるとも見る事が出来ます。

それは、内卦の三爻がそれぞれ「革」の字をもって辞を成している所以かと思われます。

この二爻は、内卦離の中爻で、革める側の主となる爻です。

ですから卦辞の「已る日」をそのまま爻辞に持ってきておりますが、この爻が「已る日」に当たっているというのではありません。

「已る日にして乃ち之を革む」のが良く、この爻には、またそれが出来るというのです。

そのようにして改革を行ってゆけば「吉にして咎なし」という意味です。

これは柔中の徳を有つので初爻のように妄動の恐れがなく、また離明の主で時期の判別も明確です。

さらに位が正しいので、為すことが的を射ています。

しかも、主卦の主爻である五爻と正応にして事に任ずるのですから、革を行って成功すると言うばかりでなく、その成果は嘉功があるというわけです。

加藤大岳述 易学大講座 現代語要訳)


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