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<爻辞>
「同人宗に于てす。吝」
<読み方>
どうじん そうに おいてす。りん。
<爻辞の意味>
「身内や親しい人とだけしか協力し合わない。恥ずべきことだ」
「人と同じようにする・人と協同一致する」というのが、この「天火同人」の卦(か)です。
この二爻も、協力し合わないわけではないのですが、その範囲が自分の親しい人に限られてしまっています。
それは偏りがあり公平ではなく、狭くて小さい。
恥ずべきことだと言っています。
「占った事柄」と「上記の説明」を、スライドガラスを2枚重ね合わせるようにして解釈してみて下さい。
また、下記の
「加藤大岳述 易学大講座」の要約も、ぜひ併せてお読みになり理解を深めましょう。
<説明の要点>
初爻は門でしたが、この二爻は「同人宗に于てす」です。
宗とは、同じ種族、仲間内です。
これは、二爻と、初・三爻(離を構成しているもの)を指しています。
二爻は、五爻とともに中正を得て、応じています。
それにもかかわらず、自分の宗(仲間である初・三爻)のみと同人しようとしているので正しい道に適わない。
正応の君・夫を捨てて自分のほうの身内だけと付き合う…それが吝なのです。
(加藤大岳述 易学大講座 現代語要訳)