ふうちかん5

独学者のための易経解説
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風地観 五爻

ふうちかん ごこう
まずは、やさしい解説から

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〈爻辞〉 
「我が生を観る。君子は咎なし」

〈読み方〉
わがせいをみる。くんしは とがなし。

<爻辞の意味>
「自分の行いと、その結果を観察する。君主がそのようであれば咎はない」

「仰ぎ観る・観察する道」について説かれた、この「風地観」の卦(か)において、この五爻は、君主の位です。

「我が生を観る」とは、三爻のときと同様「自分の行いと、その結果を観る」ということです。

では、君にとっての「我が生を観る」とは、どういうことでしょうか?

それは、天下万民の様子がどうであるかを観ることです。

自分の行ったことが正しかったか間違っていたかは、民の様子にすぐ反映されるため、民の様子・国の様子を観ることが、自分の行いを観ることにつながるのです。

君主がそのような姿勢で、常に省みるのなら咎めを受けるような過失はないと言っています。





「占った事柄」と「上記の説明」を、スライドガラスを2枚重ね合わせるようにして解釈してみて下さい。

また、下へスクロールすると
「加藤大岳述 易学大講座」の要約もお読みになれますので、ぜひ理解を深めてください。





加藤大岳述 風地観 五爻

<説明の要点>

五爻は、主卦・成卦両様の主爻です。

そして陽位に陽でいて、剛健中正、常にその中正の行いを範として民に垂れ示す爻です。

ここにも「我が生を観る」とありますが、三爻の「我が生を観る」とは雲泥の差があります。

三爻のほうは観の道において、まだ長じておらず、わずかに自分ひとりの進退を弁じ得る程度の見方でした。

しかし五爻の君子たる者の行いや考えは、ただ自分ひとりの事ではなく、国中の民の生活に影響があるのですから、自分の思行が正しくなければ、それがすぐに民の上に現れてくる。

ですから君子は、民の上に現れた事を見て、自分の行い思いの正・不正を判断するのです。

そのように天下の風を観て、正しくなければ我不徳とし、正しければ道に中う(かなう)と言って努め励む。

そのようにして行くので「咎なし」なのですから、これは君子にしてはじめて可能なことなのです。

加藤大岳述 易学大講座 現代語要訳)



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