かてんたいゆう2

独学者のための易経解説
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火天大有 二爻

かてんたいゆう にこう
まずは、やさしい解説から

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<爻辞>  
「大車以て載す。往く攸あり。咎无し」

<読み方> 
たいしゃもって のす。いくところ あり。とがなし。

<爻辞の意味>
「大きな車に積むほどの才能や道徳がある。それを役立てるべきところへ進むべば咎はない」

「火天大有」とは、盛大・富裕なる卦(か)です。

そんな中この二爻は、強さと才能を持った賢人ですが、謙虚で柔順な心を持っています。

車にたくさん積むほどにまでなったこの才能や道徳を、この二爻は特に、自分のためではなく、世のため人のために開花させるべきなのです。





「占った事柄」と「上記の説明」を、スライドガラスを2枚重ね合わせるようにして解釈してみて下さい。

また、下へスクロールすると
「加藤大岳述 易学大講座」の要約もお読みになれますので、ぜひ理解を深めてください。





加藤大岳述 火天大有 二爻

<説明の要点>

大車とは、大きな車のことです。

何を載せるかと言うと、大有している物で、それを真ん中に載せると言っています。

この二爻は乾の主で、その富も巨大です。

そのことを「大きな車に載せるほど沢山ある」と形容したわけです。

そして、この爻は陰位に陽でいるので位は正しくありません。

ゆえに富むがゆえの過ちを生ずる恐れがないわけではありません。

しかし中を得ているのに救われて、ちょうど沢山の荷物でも真ん中に積めば途中で落ちたりなどしないように、過ぎたるの間違いを起こすことがないのです。

ですから富有があっても「吉」とは言わず「咎なし」と言って、用心すべきことを主としています。

このように大いに有って、しかも道に中って(あたって)いるのであれば、進んで事をなしてよろしいわけで「往く攸あり」となるのです。

もとより、このような富は蓄えているだけでは何の役にも立たないので、必ず用いるところがなくてはいけません。

「往く攸あるに利ろし」と、その可否を告げるのではなく、はじめから往く攸のための富みでなくてはならないのです。

その往く攸とは、応じている五爻の許であって、君のため、天下のためであります。

加藤大岳述 易学大講座 現代語要訳)



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