こんいち2

独学者のための易経解説
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坤為地 二爻

こんいち にこう

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<爻辞>  
「直方大。習わずして利ろしからざるなし」

<読み方>
ちょくほうだい。ならわずして よろしからざるなし。


まずは、やさしい解説から

<爻辞の意味>
「素直で、きちんとしていて、大きさがある。このようであれば、改めて習うまでもなく、臣下や妻など従う者の道にかなっている」

坤為地とは、全部が「陰」で構成された卦ですから、全部が「陽」で成る乾為天の対称となる卦です。

いわば「リーダーである乾為天」に対し「従う坤為地」です。

この坤為地の二爻は、「従う」という徳をしっかり備えた正しい爻です。

改めて「従う」ことを教えるまでもない、と言っています。


「占った事柄」と「上記の説明」を、スライドガラスを2枚重ね合わせるようにして解釈してみて下さい。

また、下記の
「加藤大岳述 易学大講座」の要約も、ぜひ併せてお読みになり理解を深めましょう。





加藤大岳述 坤為地 二爻

<説明の要点>

前の乾為天では、陽の徳が最も高く健やかである五爻が、その成卦主爻でしたが、この坤為地では、この二爻が成卦主爻となります。

なぜならこの二爻は、全陰の卦・坤為地において陰の位に陰で居り、なおかつ中正を得ているので、最も陰の道に適っているからです。

※成卦の主爻とは、その卦の成り立つ因(もと)をなすもので、善いにせよ悪いにせよ、その卦全体の持つ性質を代表するように備えている爻です。

ですからこの二爻には、最も坤らしい辞がかけてあります。

「直」というのは素直なこと、「方」はキチンとした正しさのこと、四角四面と言ったような意味です。

そして「大」は大きいということで、直方大とは坤の徳であり意であり象であります。

この爻は、改めて習慣づける必要もないほど、臣の道・妻の道にことごとくかなっている爻なのです。

加藤大岳述 易学大講座 現代語要訳)



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