━━━
━ ━○
━ ━
━ ━
━━━
━ ━
<爻辞>
「童蒙吉」
<読み方>
どうもう きつ。
<爻辞の意味>
「素直に学ぶ子供のようだから、吉を得られる」
山水蒙の卦(か)において、師匠にあたるのが二爻。
そして、もっとも素直に、理想的な形で教えを受ける者が、この五爻です。
賢明な師匠と、柔順に教えを乞う童といった関係ですから、大いに吉であり福が生まれます。
「占った事柄」と「上記の説明」を、スライドガラスを2枚重ね合わせるようにして解釈してみて下さい。
また、下記の
「加藤大岳述 易学大講座」の要約も、ぜひ併せてお読みになり理解を深めましょう。
<説明の要点>
この五爻は主卦の主爻です。
本来は陽の位ですが、まだ子供ですので蒙で陰です。
主卦の主爻で、中を得ているので、蒙といっても三爻や四爻のよ
うな分からず屋と違って素直です。
柔中ですから、よく師を尊ぶ。
それを「童蒙吉。(順以巽)」と言っているのです。
そういう爻ですから、悟りも早く、師も力を入れてくれる。
変卦が風水渙となるのは、蒙昧がひらけてくる象です。
二爻と同じように、蒙の亨る時に当たっています。
(加藤大岳述 易学大講座 現代語要訳)