さんてんたいちく5

独学者のための易経解説
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山天大畜 五爻

さんてんたいちく ごこう
まずは、やさしい解説から

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〈爻辞〉  
「豶豕の牙。吉」

〈読み方〉 
ふんしの が。きち。

<爻辞の意味>
「豕の子を杭につなぐ。吉」

「山天大畜」の卦(か)は、「大きいものが、とどめ、貯え、養う」という卦です。

そんな中この五爻は、豕の子が暴れまわらないよう杭につないでおくがごとく、有望な人物が軽々しく動き回らないようにして、じっと学問や人格を修養させます。

もともと立派な素質をもった者だから、そのようにさせることで後に大きく開花することができ、吉だと言っています。

※ これには諸説あるようですが、ここでは漢文学者の公田連太郎先生の解釈をご紹介します。
加藤大岳先生の説も、ぜひ下でお読みください。





「占った事柄」と「上記の説明」を、スライドガラスを2枚重ね合わせるようにして解釈してみて下さい。

また、下へスクロールすると
「加藤大岳述 易学大講座」の要約もお読みになれますので、ぜひ理解を深めてください。





加藤大岳述 山天大畜 五爻

<説明の要点>

「豶豕の牙」とありますが、これには古くから二つの解釈があります。

豶豕をどのような豕と見るか?ということですが、ひとつは猪突猛進、勢いの非常に強い豕です。

それを杭(牙)に縛っておくとしています。

そして、もうひとつは豚のように鈍く、おとなしい豕です。

この豕は、去勢されているので、その牙も暴れることが出来ないほど元気をなくしているのです。
(去勢と言っても、それは生殖器の除去のことではなく、情的に温順になったと見るべきでしょう)

どちらの説にしても、豕の動きをあまり自由にはさせていないことを示していますが、色々なことを考え合わせますと、後者の方が適当であると思われます。

この五爻は、二爻の正応で、立派な主従の位にあります。

だから縛る必要もなく温順にさせ、きちんと育てる。

ですから吉を得られます。

二爻は、天なり、または自分の応じている主人なりの畜止に応じて進取を中止するというわけです。

加藤大岳述 易学大講座 現代語要訳)



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