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<爻辞>
「師、中に在り吉。咎なし。王三たび命を錫う」
<読み方>
し、ちゅうにあり きち。とがなし。おう みたび めいをたまう。
<爻辞の意味>
「戦の大将が優れた人物なので大きな功績をあげ、王より何度も命令やお褒めの言葉をたまわる」
この二爻は、強く正しい戦の大将です。
王からの信頼もあつく、兵を見事にまとめ上げ、乱賊を抑えるので世を平らげます。
「占った事柄」と「上記の説明」を、スライドガラスを2枚重ね合わせるようにして解釈してみて下さい。
また、下記の
「加藤大岳述 易学大講座」の要約も、ぜひ併せてお読みになり理解を深めましょう。
<説明の要点>
この二爻は成卦主爻です。
剛健で、内卦の中で強く、しかも軍の道に中しているので、大将
の資格を充分に備えています。
三軍を率いて吉を得る爻です。
人が人を殺さなくてはならない戦の道に従っていながらも、道に
中している。戦争の中道を得ている。
だから勝利を得ることもできるし、王に見えて嘉賞も受けるし、
何回も命を承けることになるという意です。
(加藤大岳述 易学大講座 現代語要訳)