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<爻辞>
「渙の時、其の机に奔る。悔い亡ぶ」
<読み方>
かんのとき、そのきに はしる。くい ほろぶ。
<爻辞の意味>
「悩みがあるとき、机に走る。悔いはなくなる」
「風水渙」とは「散る、散らす」ことについて説かれた卦(か)です。
そんな中この二爻は、天下が散り乱れているような時に、
自分がホッとできるところ(寄りかかて休息できる机に喩えられています)へ走って行くと言っています。
そうして安んずることにより、二爻は自分の本当の願いを叶えることができるのです。
「占った事柄」と「上記の説明」を、スライドガラスを2枚重ね合わせるようにして解釈してみて下さい。
また、下記の
「加藤大岳述 易学大講座」の要約も、ぜひ併せてお読みになり理解を深めましょう。
<説明の要点>
渙散の時にあって憂悶を渙散し、しかも安居を得ることを表現した爻辞です。
机というのは、体を寄せて安息するもので、この爻が剛中であることを指します。
また「奔る」というのは疾走することで、初爻に「馬壮」とあった速やかさを示し、身を寄せることの早さを言っています。
憂悶の悔いをなくし、坎を心とし通じるとしますが、つまり心に欲するものを通じさせるということです。
(加藤大岳述 易学大講座 現代語要訳)