ふうすいかん3

独学者のための易経解説
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風水渙 三爻

ふうすいかん さんこう
まずは、やさしい解説から

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<爻辞>
「其の躬を渙らす。悔いなし」

<読み方>
その みを ちらす。くいなし。

<爻辞の意味>
「自分の身を散らしてしまう。悔いはない」

「風水渙」とは「散る、散らす」ことについて説かれた卦(か)です。

そんな中この三爻は、自分の一身を散らしてしまいます。

公田連太郎先生の御著書には「身を殺して仁を成す」と記されています。

才能は乏しいが志が強いため、世の中がバラバラに散り乱れているのを見て、一身を投げ出して救おうとするのです。

しかし能力が足りないわけですから、おそらく失敗に終わるのですが後悔はしないと言っています。


「占った事柄」と「上記の説明」を、スライドガラスを2枚重ね合わせるようにして解釈してみて下さい。

また、下記の
「加藤大岳述 易学大講座」の要約も、ぜひ併せてお読みになり理解を深めましょう。


加藤大岳述 風水渙 三爻

<説明の要点>

これは、憂悶を渙らすとか群れ集う衆を渙らすとかいうのではなく、自分自身の体を渙らすと言っております。

わが身を渙らすというのは、わが身を顧みないということです。

では、わが身を顧みずに何をするのかと言えば、応爻である上爻のもとへ赴くのです。

渙の時にあって、陰柔かつ不正なので本来なら悔いるところでありますが、上爻へと赴くことにより、その悔いをなくすことができるというのです。

加藤大岳述 易学大講座 現代語要訳)


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