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<爻辞>
「震きて泥に逐つ」
<読み方>
うごきて でいに おつ。
<爻辞の意味>
「動いて泥にはまる」
「震為雷」とは「勢いよく動く」ということについて、雷に喩えて説かれた卦(か)です。
雷が激しく鳴る( = 恐れ驚くような事が起こる)とき、どのように対処すればよいかを各爻、それぞれのケースで示しています。
そんな中この四爻では、雷の文字は直接でては来ませんが、内容としては「勢いよく振るうことのできない雷」をイメージするものです。
まるで泥中にはまって良く動けないように、自由に活動することができないという意味です。
「占った事柄」と「上記の説明」を、スライドガラスを2枚重ね合わせるようにして解釈してみて下さい。
また、下記の
「加藤大岳述 易学大講座」の要約も、ぜひ併せてお読みになり理解を深めましょう。
<説明の要点>
これは、外卦震の主爻です。
成卦主爻は初爻なので、この爻は震の性質は有りますが、その力がないので泥に逐つるのです。
震の気が奮動して勢いよく進行して行くのではなく、溝などに落ちて動きが取れなくなる…、そういう事の生ずる爻です。
この爻は外卦の震の主爻であるとともに互体の坎の主爻で、そこに「泥に逐つ」る象があります。
坎をもって離の光を被っている伏卦とも取れるので、震は震でも、その奮動の性が大きくはないのだとしています。
(加藤大岳述 易学大講座 現代語要訳)