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<爻辞>
「節若たらざれば則ち嗟若たり。咎なし」
<読み方>
せつじゃくたらざれば すなわち さじゃくたり。とがなし。
<爻辞の意味>
「節度を守らなければ、嘆き悲しむことになる。咎められる失敗はない」
「水沢節」とは「節度、節制すること」について説かれた卦(か)です。
そんな中この三爻は、節度や規律を守れない者です。
そのような者は、自分が嘆き悲しむことになると言っています。
しかし嘆き悲しむことになれば、自ら反省するきっかけにもなり、咎められる失敗を避けられると言っています。
※ こちらは漢文学者の公田連太郎先生の解説に基づいておりますが、下記の加藤大岳先生は一部違った解釈をされています。
色々な説を読むのも勉強になりますので、ぜひご覧ください。
「占った事柄」と「上記の説明」を、スライドガラスを2枚重ね合わせるようにして解釈してみて下さい。
また、下記の
「加藤大岳述 易学大講座」の要約も、ぜひ併せてお読みになり理解を深めましょう。
<説明の要点>
この爻は位も正しくなく、しかも兌の主爻です。
そのため悦びのみ専らにして、節することをせず、ついに自ら嘆き悲しまなくてはならないようなことになってしまいます。
しかし、節の時に節せずにいたため招いた悲嘆は、誰を咎めることもできないと言うのです。
「節若」とは、節すること。
「嗟若」は、嗟く(なげく)ことで、下の「若」は添え字です。
(加藤大岳述 易学大講座 現代語要訳)