てんかどうじん初

独学者のための易経解説
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天火同人 初爻

てんかどうじん しょこう
まずは、やさしい解説から

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<卦辞>
「同人門に于てす。咎なし」

<読み方> 
どうじん もんに おいてす。とがなし。

<爻辞の意味>
「外へ出て、色々な人と協力しあう。このようであれば咎められる過失はない」

「人と同じようにする・人と協同一致する」という「天火同人」の卦(か)において、この初爻は、その初めですから大きなことはできません。

しかし偏りのない公平な心で、様々な人と接し、協力し合うので問題ないと言っています。



「占った事柄」と「上記の説明」を、スライドガラスを2枚重ね合わせるようにして解釈してみて下さい。

また、下記の
「加藤大岳述 易学大講座」の要約も、ぜひ併せてお読みになり理解を深めましょう。





加藤大岳述 天火同人 初爻

<説明の要点>

この爻は協同の道を学ぶ始めです。

それを「門」という言葉で表しています。

この初爻は、まだ世に顕れているほどの者ではありません。

ですから人と同じくするのには、家の中に閉じこもっていては始まらず、自分から外へ出て求めなくてはなりません。

家から外へ求めて出て行こうとするのが「門」です。

しかし、いきなり出て行っても、まだ世間に疎く危いので「同人門に于てす」とあるのです。

これは内卦の主である二爻と比して、これに親しみ泥んでいるうちに委縮するようなこともなく「同人野においてする道」に則って外と交わるようになっていける…そうれば咎がないと言っています。

初爻は卦の始めなので門としているわけですが、もう一つ、この爻が変ずれば艮(門)となるところからも当てはまります。

加藤大岳述 易学大講座 現代語要訳)



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