天水訟四爻 てんすいしょう よんこう

独学者のための易経解説
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天水訟 四爻

てんすいしょう よんこう
まずは、やさしい解説から

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<爻辞>
「訟を克くせず、復りて命につき、渝て貞に安んずれば吉」

<読み方>
うったえを よくせず、かえりてめいにつき、かえて ていに やすんずれば きち。

<爻辞の意味>

「訴えを起こすが勝てないと知り、元の仕事に戻る。不満を持たずに正しくしていれば吉」

天水訟の卦(か)は、訴えたり人と争ったりすることは、最後までやり通してはいけないという教え主軸にしています。

そんな中この四爻は、一度は自ら争いを起こすのですが、やはり勝てないことを悟り、志を改めます。

そして正しい道に不平不満を持たず、正しい道を固く守っていくならば、吉を得られると言っています。



「占った事柄」と「上記の説明」を、スライドガラスを2枚重ね合わせるようにして解釈してみて下さい。

また、下記の
「加藤大岳述 易学大講座」の要約も、ぜひ併せてお読みになり理解を深めましょう。





加藤大岳述 天水訟 四爻

<説明の要点>

四爻は、三爻と同じ見方です。

ただ、四爻は三爻よりもっと五爻に側近しているので、訟えを克く
せず、五爻の君の命につく。

「貞に安んずる」というのは、貞しい理の元にあって安心立命する
ことです。

そして、そのことに不平や不満を持たない。

四爻は、上の命令によく従って、その従うことに喜びを感じるよう
にしていけば吉なのです。

加藤大岳述 易学大講座 現代語要訳)



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