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<爻辞>
「訟を克くせず、復りて命につき、渝て貞に安んずれば吉」
<読み方>
うったえを よくせず、かえりてめいにつき、かえて ていに やすんずれば きち。
<爻辞の意味>
「訴えを起こすが勝てないと知り、元の仕事に戻る。不満を持たずに正しくしていれば吉」
天水訟の卦(か)は、訴えたり人と争ったりすることは、最後までやり通してはいけないという教え主軸にしています。
そんな中この四爻は、一度は自ら争いを起こすのですが、やはり勝てないことを悟り、志を改めます。
そして正しい道に不平不満を持たず、正しい道を固く守っていくならば、吉を得られると言っています。
「占った事柄」と「上記の説明」を、スライドガラスを2枚重ね合わせるようにして解釈してみて下さい。
また、下記の
「加藤大岳述 易学大講座」の要約も、ぜひ併せてお読みになり理解を深めましょう。
<説明の要点>
四爻は、三爻と同じ見方です。
ただ、四爻は三爻よりもっと五爻に側近しているので、訟えを克く
せず、五爻の君の命につく。
「貞に安んずる」というのは、貞しい理の元にあって安心立命する
ことです。
そして、そのことに不平や不満を持たない。
四爻は、上の命令によく従って、その従うことに喜びを感じるよう
にしていけば吉なのです。
(加藤大岳述 易学大講座 現代語要訳)